前鬼から閼伽坂尾根経由、蘇莫岳、石楠花岳周回
2013/05/07
瀧本

コースタイム
P08:00-前鬼08:37-閼伽坂峠09:00-二つ岩10:39-大日谷11:07〜11:40-太古の辻12:06-蘇莫岳12:23〜(この間の記録紛失)
石楠花岳、石楠花ピーク、石楠花岳、13:56道標分岐15:00-前鬼16:20-駐車場16:56
総時間 約9時間
前鬼から釈迦ヶ岳への登山者が少なくなった。原因の一つに前鬼から太古の辻の奥駈道が階段化され下山時の事故や足に合わない歩幅が嫌われるのが一因だろう。又、雨で増水すると谷の渡渉部が通れないときがある
そんなエスケープルートの閼伽坂尾根(あかさかおね)道を前鬼の小仲坊主人の五鬼助氏と新宮山彦ぐるーぷが復元した
細々と通られていたが、ネットや好き者達から広まり踏み後もハッキリと出来徐々に登山者が戻りつつある
又、以前蘇莫岳で見つけていた天台寺門宗書かれた石の裏に大峰前鬼坊大天狗と大きく掘られて居る事を見つけた
蘇莫岳は蘇莫者を舞ったと言われる石上だと言われているが、古人は此処を山頂としていたのではないか
この三角石を知る人は少ないないだろうが、今玉岡憲明氏に連絡調査を依頼している
次は石楠花岳だ。現在石楠花岳山頂は測量杭が有る見晴しの良いピークだが、ここを訪れる人は少ない
少し先の巖稜ピークに石楠花岳と山名版が揚げられた事から位置が間違われている事が多い
下山は、石楠花尾根を下り、前鬼から靡きの小池宿に向かった尾根を下山した
前鬼の車止めに着いたのが8時前と少し遅くなった。連休が終わり車は一台、急いで林道を前鬼、小仲坊前に急ぐ
黒谷川の橋を渡り最短で前鬼の小仲坊宿坊前に出た。古い田の跡の小道には少し踏み跡がある
  
三重の滝への道標に沿って小道を進むと道標が設置された閼伽坂峠が出る
   
閼伽坂尾根は完全な自然林で、大峰の中でも一二を争う美しい尾根だ
   
途中で孔雀岳下の五百羅漢が美しく見える↓
 
1185mのピークを越え大日岳や千手岳、釈迦ヶ岳が厳しい山容を見せる頃少し岩場が出るがまるで問題はない
 釈迦と十六羅漢
大日岳↑
一汗流すと、正面に岩が立ちはだかりその横にロープが補助されたルートが出る
この付近で左手に階段の奥駈道が見える。
以前は此処でトラバースして階段に行けたが、今は谷が深くなりトラバースは難しい

 ←小さな岩横を登る  ←浮き根帯が出る所

  
小さな鎖場
登りきると新宮山彦ぐるーぷの道標が出てその先に奥駈道が出る
   
突き上げ場所は二つ岩下の大きな岩が立つ所だ。二つ岩は少し登った所にある
道成りに登ればいいが、ルートは荒れた感じのルートだが道はハッキリしている
所が、何度も通ったこのルート、2011年の大水害時に大きく荒れた大日谷、此処に下る階段先でルートが見えなくなった
アレ、アレ、ウロウロ、ドコダ何処だと??パニック寸前、千手岳コースまで記憶にあるが、どうしても太古の辻コースが見えない
一人の登山者が下山している。問題無くルートがあるはずだ、?? 狐に化かされたのか??分からない
エーイ、大日谷を直登して、途中で尾根に乗ると、アラ、道が出た。大きく時間ロスだ
とにかく太古の辻に出た

この大日谷出合いで登り下りとも迷いが起こる。十分注意が要る所だ

  
太古の辻の背クラベ石横から蘇莫岳に向かう
   
太古の辻                   背クラベ石            大日岳を振り返る         南奥駈道へ
登りきると小さな岩が出る。この岩が仙人が蘇莫者(そまくさ)を舞ったとされている岩の石舞台だが、私は少し疑問を感じる
と言うのは、先に書いた、天台寺門宗と掘られた石が有るピークではないかと想像する
蘇莫者を舞うのは山ノ神だが、天狗だっておかしくない。教訓抄に、役行者が笛を吹くと神様が出て蘇莫者を舞った。行者に見られて舌を出す。神様が舞った所を蘇莫者の岳と名付けた。と有るという
神様や天狗ならこんな大岩は必要ない、小さな岩上で十分だろうし私だってこの上に立ち得意技の一つも出来よう
←石舞台瀧本的蘇莫者の岳ピーク
コースから30mばかし離れた山頂に小さな岩が有り、孔雀岳から釈迦ヶ岳、大日岳、千手岳、一六羅漢に五百羅漢、もう最高な見晴しだ
その石の手前の小岩の上に、天台寺門宗と書かれた三角石が倒れていた。
石を持ち上げてみると、アララ、大峰前鬼坊大天狗と大きく掘られていた
  
倒れていた小岩と石舞台の間の割れ目に三角石がスポッとはまった。
おそらく此処に立てられていたのだろうが、冬の氷が持ち上げ倒した物だろう
とりあえずそのように立てておいた。

最高の景色が見晴らせる

余談だが、88歳の玉岡憲明氏、瀧本、二つ岩からコノ尾根に突き上げよう。
ユックリ登ればマダマダ行けると私をさそう。
元来の古道は二つ岩から尾根に乗り途中でトラバースで太古の辻に出ていたようだ
以前の国土地理院はこのコースを炭波線で示していた。
今思うに、山ノ神と天狗が私に古道を通れと大日谷で、私を困らせたのかも知れない。(^_^;)
道標に沿って石楠花岳を越えて天狗岳に向かう
間違った石楠花岳で昼食を取るが、天狗岳に行くと時間が足りないと此処で引き返す
石楠花岳から、石楠花尾根を小池の宿分岐に下る
この尾根を下ると石楠花岳の名が付く事が分かるだろう
尾根筋は石楠花の林だ
 
綺麗な自然林だが、途中での分岐に注意が要る
通るにはブッシュも無く、石楠花の中は小枝が切られ通りよい。一部は尾根を外して通るがこれ又雰囲気がよい
尾根が見える範囲で下る。とにかく美しい尾根だ。
尾根には気まぐれにマークが打たれているが、一ヶ所ややこしい所があった。
真っ直ぐに下ると小池の宿に出そうだ

  

  
ドンドン下ると新宮山彦グループの古い小池宿靡きに向かう道標が出る
 
この少し手前からトラバースで前鬼に下るマークが賑やかだ。
この連休中に何人かが通ったようだ
見事に斜面を巻きながらのマーク跡だが、斜面より尾根を素直に下る方が危険度も少なく、時間も早いと感じたが
此処に道標を打った頃はスズタケで尾根が通れなかったためだろう。それにしても厳しい巻き道だ
   

巻き道から尾根にと変わって行くが、マーク通りが歩きよい
何人かがいくつものマークを打っているが地図の読めないにわか行者も通るコノ尾根だ。マークは残してあげたい物だ
尾根先は小仲坊の取水パイプが通る谷だ。
コレに沿って下ると、パイプは馬酔木の中に消えて行く
よく見ると、小さな沢を越え岩の透き間から奥駈道に出て行く
  
尾根先の岩ペンキで○が描かれている 取水パイプ            こんな岩間を通る
奥駈道への出合いは橋横に出て、小仲坊に向かう。五鬼助さんは不在だ。
下の広場で少し休息して、パス道を下り林道を歩く
   
此処に出る
  
小仲坊、無人時でも素泊まり4000円、 有人時の小仲坊宿舎            パス道出合い
駐車場に着いた

余談だがこの場所から黒谷峠に出て石楠花岳に突き上げる事も出来る
少し下の尾根先に小径が走っている事を確認しています
inserted by FC2 system